宮崎県の延岡市に五ヶ瀬川という清流があります。
秋になると鮎やなが仕掛けられ、そのやなのほとりに炭焼きのできる
アユ料理店があって、御馳走になりました。
この時期は産卵のため川を下る鮎が多く、卵を抱いている鮎が目立ちました。
私が寄った店は、国技館という名前で、鮎のフルコースがいただけます。
まずは、鮎の甘露煮、続いて、南蛮漬け、そのあと塩焼、最後にみそ焼き。
そして、鮎ごはんにお吸い物、デザートに延岡名物「破れ饅頭」も出てきます。
確実に
おなか一杯になります。
塩焼の鮎を食べるときは、まず尻尾をちぎって、ヒレもすべて取ります。
次に、背中部分全体を箸でほぐして、頭と胴体部分のつながったところをカット。
そして、頭をそっとつまんで、ゆっくりと胴体と離していくと、背骨がすっぽり抜けます。
そうしたら、胴体部分はそのままガブッと食べられます。
延岡の現地の方は子供の頃から食べているので、早く上手にこの作業ができます。
それにしても美味しかった。
鮎は昔から香魚と呼ばれていますが、本当に香ばしい味でした。
この鮎やなは10月と11月の2か月だけ行われるとのこと。
素晴らしい伝統鮎やな。
ずっと守り続けてほしいと思いました。